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【COOインタビュー】「中期経営合宿」実施の背景と、CyberZが目指す未来の姿とは ~管理職全員で未来のCyberZを考える~

CyberZでは創業当時より組織文化の醸成に力を入れており、「意志ある挑戦をし続け、価値ある未来を創る」というビジョンの元、様々な施策をおこなってまいりました。

その一環として、2024年3月には初の試みとなる「中期経営合宿」を実施いたしました。本合宿では、マネージャー以上の管理職メンバーで全6チームを構成。CyberZの2030年までの経営戦略についてチーム毎に議論したうえで戦略に落とし込み、各チームより発表を行いました。

幹部陣から若手マネージャーまで幅広い年次の社員が一堂に会し、所属事業部やレイヤーに関係なく意見を出し合える場となった本合宿について、実施の背景や狙い、実際に合宿を通して得られたもの、会社が目指す未来の姿などを、CyberZ COOの市川さんにインタビューをしました。

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Q1.2024年CyberZ中期経営合宿について、開催に至った背景や狙いを教えてください。

ガラケーの広告市場からスマホ広告市場に参入して大きく業績を拡大していた創業期、アドテク事業・eスポーツ事業・MD事業・オンライン診療など多角的に事業を拡大していった第二創業期を経て、今CyberZは第三創業期と呼べるフェーズに入ってきていると考えています。

これまでもこういった新しくチャレンジしていくタイミングでは会社の幹部陣、場合によっては全社員で会社の未来を考えるような施策を行ってきました。今回もこれまで以上にチャレンジをしていく規模や領域が広がっていく中で、共に第三創業期を作っていく幹部陣をはじめ、チームを束ねるマネジメントレイヤーにも会社の戦略を考えるという機会を持ってもらい、より自分事化してもらいたいと考え、実施に至りました。

Q2.合宿を終えてみて得られた成果や、COOという立場で各チームの発表を見ていて感じられたことはありますか?

創業以来大事にしてきている挑戦を大切にするカルチャーが浸透しているなと感じられたことが嬉しかったですね。どのチームもアプローチの方法は違えど、CyberZの今後の更なる大きな挑戦がテーマのプレゼンになっていました。CyberZはプロダクトファーストの会社ではなくカルチャーファーストで始まった会社です。変化を恐れず会社を成長させるために挑戦をし続ける、まさに会社のビジョンでもある『意志ある挑戦をし続け、価値のある未来を創る』を各チームの発表から強く感じることが出来ました。

また、プレゼンに向けて何度もチームで集まって議論している中で、CyberZの15年の歴史の中でどのような出来事があったのか、経営陣はどういう思いを持って事業を立ち上げ会社を成長させてきたのか、どういった背景で意志決定をしてきたのか、それを参加メンバーに改めて直接伝えることが出来たという過程も非常に良い機会になったと思っています。

▼中期経営合宿の様子

Q3.本合宿をはじめ、CyberZでは社内キャンペーンの実施や活性化施策など、様々な施策を絶えず実施していると思いますが、実施にあたって意識していることや、重要視しているポイントなどはありますか?

まず明確な目的を持つことオーナーシップを持って推進することを大切にしています。なぜこの会が行われているのか、会のオーナーが明確な目的を持たずに行う表面的な活性化はむしろ逆効果になりかねません。こういったキャンペーンや施策を行う場合には、会社の重要な経営課題を解決するために行われているケースがほとんどです。なぜこの会が行われるのか、参加するメンバーには何を考えどう参加してほしいのか、それを見た社員たちには何を感じてほしいのか、しっかりと目的を達成するために、会のオーナーや進行をお願いするメンバー達には何度もすり合わせの時間を作って丁寧に進めるようにしています。
また、浸透と盛り上げには労力を惜しまないようにしています。既視感のある活性化施策は驚くほど浸透していかないものになると思っています。埋もれないように、飽きないようにする仕掛けづくりにはかなり時間をかけていますし、ネガティブチェックをしながら慎重に進めるようにしています。

Q4.COOの市川さんから見たCyberZはどのような会社でしょうか?「企業文化」や「働く人」の観点から教えてください。

冒頭にも話しましたが、カルチャーファーストの会社であると強く感じています。採用にはどこよりも時間をかけて丁寧にやってきているので、素晴らしい社員に恵まれていると思いますし、その素晴らしい社員が挑戦をして成長し続ける環境があることで、会社の事業も社員もどんどん成長し続けることが出来ています。

私たちの主戦場であるインターネット市場は、CyberZが創業してからの15年の間で大きく変化をし続けてきました。15年前にスマホを使っている人はほとんどいなかったですし、10年前はスマホで動画を見ている人もほとんどいませんでした。そのような状況にあった創業当時には、これほど海外のサービスが生活に浸透する未来は想像していませんでしたし、日本のコンテンツがこれほど世界に進出していく未来も想像できていませんでした。

そのような大きな変化をチャンスと捉え、いち早く参入することでCyberZは成長し続けてきています。そして、そういった新たな挑戦に対して若いうちから裁量ある仕事を任されることで社員が大きく成長し、更なるチャレンジが出来るチームになっていく。さらに、そのチャレンジや組織のカルチャーに共感して入社したいと思ってきてくれる人が増えてくる。このように、創業当時から変わらない芯の部分が良いスパイラルを生み出していると思います。

CyberZは今では400人を超えるような組織になりましたが、年次に関係なくどんどん抜擢をしてチャレンジを応援する文化はずっと変わっていません。これが何よりの会社の競争力になると考えていますし、このようなカルチャーを大切にしています。

Q5.最後に、CyberZのこれからについて、目指す姿や挑戦していきたいことを教えてください。

会社の経営で最も重要なことは継続的に会社を成長させ続けることにあると考えています。それをCyberZは変化をおそれず挑戦し続けることで実現してきました。それはこれからも変えてはいけない大切な文化だと思いますし、より大きな挑戦をし続けることで成長を加速し続けていきたいと考えています。

15年という時間の経過の中で我々を取り巻く環境やCyberZが持つ強みは大きく変化しています。創業当時から軸足を置いてきた広告代理事業が順調に成長していきつつも、eスポーツを中心としたイベント事業が2本目の柱といえる規模に成長を遂げてきました。MD事業や漫画事業といった様々な事業にもチャレンジしてきたことでIP周辺領域に強い人材も育ってきましたし、サイバーエージェントグループ全体のシナジーを活用できる環境も育ってきています。

今回の中期経営合宿の中でも、CyberZの強みを活かした次なる挑戦について各チームから案があがってきましたが、改めて会社としても個人としても、社会にとって価値のある未来を作るために、意志ある挑戦をし続けていきたいと考えています。

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■プロフィール
CyberZ 執行役員/COO 市川陽
2008年にサイバーエージェント入社、インターネット広告事業本部配属。2009年に株式会社CyberZへ出向し、2012年にはスマートデバイスアドテクノロジー事業管轄取締役に就任。2016年スマートフォン広告代理事業管轄取締役就任を経て、2019年常務取締役へ就任。現在は執行役員とCOOとして同社全体を率いる。

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