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【AC事業部/局長】「とにかく、目的を明確に。」~海外支社立ち上げ・マーケ改革プロジェクト等を経験したCyberZ営業局長に内定者がインタビュー!~

事業と人を知る」という目的で、内定者アルバイトが社員にインタビューする企画を開始!
今回で第二回目となるインタビューは、内定者Rikuさんが、CyberZ広告代理店部門の局長 深見さんにインタビューを行いました!

■プロフィール
株式会社CyberZ 広告代理店部門 局長
深見 一平


2006年CyberAgentに入社。営業・SEMマネージャーを経て、商品開発部門を担当。2012年6月CyberZ出向。翌月にはUSA支社設立の為、渡米。現地でのマーケティングやセールス、ローカルマネジメント・経営管理を含む、海外での経営を経験。2017年2月には東南アジアの立上げでシンガポールに拠点を移し、4月からは仙台支社の責任者も兼務。2018年1月より拠点を日本に移し、営業局長として従事。2020年9月より、D2Cブランド戦略室を新設。

Q1:海外支社や国内におけるプロジェクトの立ち上げなど様々な経験をされていますが、特に意識してきたことは何ですか?

CyberZがNO.1になる事」、これに尽きます。CyberZはNO.1でなければなりません。
NO.1になるために必要なことが海外に行くことであれば海外に行きますし、支社の立ち上げにあたって法務の知識が必要であれば法務を学び、事業を伸ばすためにマーケティングが必要ならマーケティングを学びます。
誰かが幅広い分野の推進をやらないと会社経営にならないので、ここを特に意識してやってきました。
また、その中でも「目的」を常に意識するようにしています。立てた目標が何の課題を解決して、どういう目的を達成するのかを明確にすることが大事です。海外進出や法務、マーケティングなど、一見すると異なる分野で様々な経験をしましたが、ひとえに目的を達成するための事をしてきたと考えています。

Q2:CyberZが一番にならないといけない理由は何ですか?

CyberZには「とことん1番に拘る」という内容がcode of conduct(行動規範)の中にも入っているので、そもそもそういう文化があるという点が前提としてあります。戦略部分でいうと、これは私の考えですが、戦う市場を決めて、そこでNO.1になり、次の一手を拡げる、というドミナント戦略を採って戦っている点が理由として挙げられるかなと思います。勝てる戦場を探し、その戦場の中で戦い、死ぬ気で武器を見つけて、その武器を次に活かす、という戦い方ですね。
例えば、CyberZには売上1000億円の会社になるという目標があります。現在、スマホアプリの広告市場では、一番の地位を確立することができましたが、スマホアプリ市場だけで戦っていては、いずれアッパーが来ます。つまり、売上1000億円の目標を達成するためには、新しい市場で戦わなければいけません。その際、アプリ市場No.1の武器を持っていると、次の市場で戦いやすくなります。ここで「一番であること」が大きな武器になるわけで、二番でも三番でも意味がありません。ゆえに、CyberZはNO.1である必要があるのです。

Q3:必ずしもNO.1になれるものばかりではないと思います。NO.1になれないと判断されるような場面もあるのですか?

もちろんあります。NO.1になれないと判断したときは、早めに辞めます。インターネット業界では、市場の変化やスピード感も速いので、期限を設けて、その期限に向けて必死に「やり切る覚悟」、そしてやり切れなかったときの「やめる覚悟」も必要です。
これは、個人の目的や目標にあてはめても同じです。自分の達成したい目的や目標に期限を決めてあげて、その期限に向けてやり切る。期限までに達成できなければ、目的を方向転換してあげるのか、修正して頑張るのかを決めてあげる。期限の設定とやり切る力・やめる力が目的達成のためには重要です。

Q4:海外経験以外にも、CyberZのマーケティング改革も経験されていますが、どのような背景があり、どのような改革をされたのですか?

改革の背景としては、CyberZがもともと強みとして持っている獲得領域だけでは、広告代理店として差別化が難しくなっている点と、先ほど申し上げたように大きな目標を達成するにあたり、新しい強みの拡大が必須だからです。CyberZは、これまでクリエイティブを配信して、運用することをずっと行い続けたことで、獲得領域に強みを持っています。
一方で、ブランドやモノを売る仕組みづくりにおいては、AIによるオートメーション化が進み、獲得領域だけでは代理店としての価値創出が難しくなっている中で、より上流の課題解決が求められているため、CyberZのマーケティング改革を指揮しました。
改革として行ったことは、元P&Gの*音部大輔氏を顧問にお迎えして社内向けのワークや講義を実施し、CyberZがより顧客の経営課題に向き合う土台作りを行いました。**この取り組みにより、マーケティングの土台が社内に出来上がったと考えています。今までの”売上1億円を達成するためにどうすべきか”を考えるだけではなく、”なぜ1億円を達成するのか、なぜ次の1万人の顧客獲得が必要なのか、どういったサービス・コンテンツを展開すべきなのか”を顧客と一緒に考え、支援できるようになり、代理店としての価値を上げる事ができたと思います。

*音部大輔氏のプロフィール
株式会社クー・マーケティング・カンパニー 代表取締役
日米P&Gで17年間ブランドマネジメントなどに従事した後、ダノンジャパン、ユニリーバ・ジャパン、日産自動車、資生堂などで勤務。マーケティング担当副社長やCMOとしてマーケティング組織を構築・指揮し、複数ブランドの持続的成長を実現。2018年1月より現職。博士(経営学 神戸大学)。日本マーケティング学会 理事。著書に『なぜ「戦略」で差がつくのか。』(宣伝会議)、『マーケティングプロフェッショナルの視点』(日経BP)がある。

**音部氏と弊社CyberZの取り組みについては、こちらから是非ご一読下さい。

プレスリリース

CyberZ、元P&G音部大輔氏を顧問に迎え、マーケター育成プロジェクト「PDP」を開始

CyberZ、元P&G音部大輔氏を顧問に迎え、広告代理事業内に「D2Cブランド戦略室」を設立

ニュース記事

CyberZがD2C事業を支援 顧問に音部大輔氏が就任(日経クロストレンド)

Q5:直近立ち上げた「D2Cブランド戦略室」に興味がある内定者も多いと思いますが、ここで求める人材像はありますか?

D2C戦略室だからこそ求める人材、というものは特にありません。一緒に働きたいと思える人と働きたいと思っています。
といいますのも、即戦力は求めていません。来てくれたら責任を持って、育てます。強いて挙げるとしたら、新しい環境なので「チャレンジを楽しめる人」が挙げられるのかなと思います。

Q6:新卒のスタンスについて質問させて下さい。新卒でも「成果として認められる基準」を何に置くことが良いと考えていますか?

大きく二つあるかなと思います。
一つは実績が出ているのかどうかです。自分が立てた仮説が実際に市場に出て、立てた仮説通りの効果が出たときです。
もう一つは、顧客・先輩社員に納得してもらえた時です。
納得してもらうためには、納得するまで考え抜いてください。そして、たくさん先輩に壁打ちして、たくさん失敗してください。その失敗から学び、納得してもらう成功確度をあげていけばいいと思います。
これらを最速で逃げずに行うことが重要だと思います。
前例がないような新しい環境では「自分は最高最速でできているか、もっと良く、もっと速く達成できたのではないか」と、自問自答してください。

Q7:最後に、内定者に向けてアドバイス・メッセージを頂けますでしょうか。

とにかく「目的を明確に」してください。
人生の目的とか、そんな大層なものでなくて良いです。たぶんそれは難しいと思います。
目的達成の期限を決めて、そのための一手をどこにするのが良いのか考えてみてください。
期限までに達成するにあたって必要なスキル、環境、アビリティは何か、それらが確保できる所に行けばいいと思います。

この目的をどう明確にすればいいかという点ですが、目的は未来の自分と過去の自分が持っていると思っています。まず、未来が持っているとはどういうことかというと、5年後、10年後に自分がなりたい姿を強烈にイメージすることです。そして10年後に自分を飛ばして、10年後の自分に、5年前の自分、10年前の自分がどうだったか言わせてみる。そうすると、その時の自分がどこの部署や子会社にいるのかが分かると思います。ただ、変化の速い市場ですし、もし、5年後10年後は遠すぎてわからないということであれば、まずは1年後をイメージしてみるだけでも、違ってきます。とにかく未来のイメージをしてみてください。
過去の自分が持っているというのは、自分が意思決定したとき、厳しい環境でも頑張れた時は「どういう環境を大事にしていたから、どういう環境にいたから、その状態になれたのか。成長できたのか。」を過去の自分に聞いてみるということです。そうすることで、今後大事にしたいことが見えてくるのではないかと思います。

編集後記)2021年度内定者:Riku

深見さんのインタビューを通して感じたこと
今回のインタビューを通して感じたことは、「目的を明確にすること」の重要性です。
目的があるから、目標とやるべきことも変わってくるのだとわかりました。
深見さんは「目的」と「目標」を明確にわけられていたので、今あえて目的と目標を分けて記載しました。インタビュー中は、「目的」と「目標」を混同して使用してしまったのですが、目的は目標の上位概念であると思います。
目的があって、それを達成するための手段の達成状態を示したものが、目標であるのだと思いました。つまり目的が明確になっていないと、適切な目標設定ができず、目的が達成できない、もしくは達成できたかどうかの判断がつかないということです。
今、自分は目的を持っていつつも、それが明確になっていない状態だと思います。
「過去の自分」「未来の自分」に問い、明確な目的を設定するようにしたいと思います。
この目的を大事にすることは、簡単なようで意外に難しく、目的と手段が混同してしまう事が多かったりするのではないかと思います。今日のインタビューで得た、目的の重要性を忘れず、常に目的は何かを問い続け、仕事に励んでいきたいと思います。
深見さん、この度はお忙しい中、お時間を頂きまして本当にありがとうございました!

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