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発信を身につければ、インプット量・仕事・人間関係が良くなる

近年新型コロナウィルスの影響で、リモートワークが普及し働き方が大きく変わりました。移動がないなど働く女性にとって家庭との両立で非常にプラスの面が多い一方、オンラインでのミーティングが増え直接会わなくても社内外と打ち合わせが出来てしまうためコミュニケーションから得られる情報が減っている傾向にあります。相手から得る情報だけでなく、自分から与える情報も同様に減りました。特にリーダーにとって自分のことを知ってもらい、信頼関係をメンバーや社外と創ることは非常に重要です。今回のWoW報では、コロナ禍においていち早くこの変化に気づきリーダーとして元々苦手だった”発信の強化”に自ら取り組んだCyberZで広告代理事業の営業マネージャーでWoW一期メンバーの山本美菜子に”発信”をテーマにしたインタビューを行いました。

※CyberZ CDO室が取り組む「WoWとは」
CyberZでは2020年10月に女性活躍を推進する組織として「CDO室」を設立しました。CDO室では、2021年4月より女性の幹部・リーダーの輩出に取り組む活動「WoW」をスタートさせるなど様々な活動に取り組んでいます。WoWには「Way of Woman」=「女性の道を自ら切り開くこと」と願いを込めており、活躍したい・チャレンジしたいという想いをもつ女性へ向けた現場では培われにくいリーダーとしての視座の向上、スキルアップ支援を提供する選抜型のプログラムです。今後も多方面での女性活躍推進に取り組み世の中的にもポジティブな事例を生み出していきたいと考えています。

CyberZ AC事業部 シニアマネージャー 山本 美菜子

2013年株式会社サイバーエージェントに新卒入社、2015年より株式会社CyberZにて広告代理店事業のアカウントプランナーとしてメディアクライアントを担当し、2018年4月に開催されたサイバーエージェントグループ総会では、営業で最も成果を出した人に贈られる「ベストプレイヤー賞」を受賞。2019年よりマネージャーとしてチームのメンバーとインターネット広告の市場を創るチャレンジを続けている。

Q.WoWに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

自分自身のスキルアップ、発信に対する苦手意識の克服と次世代リーダーの育成が出来るリーダーになっていきたいと思いWoWへ参加しました。メンバーを導く立場として現状の自分自身に満足せずスキルアップをして進化していくべきであるという考えはありますが、具体的に何をすればスキルアップが出来てリーダーとしての考え方が身に付くのかが不鮮明だったためこの機会を利用しました。また文章を書くことが苦手で、書くテーマについて頭を悩ませ、筆が進まず発信を避けてきましたが、情報を発信する人に人が集まるということを管理職になり体現出来てきたため、発信力を付けたいという思いもWoWへ参加した背景としてありました。

Q.コロナ禍でコミュニケーションに変化はありましたか。

コロナ禍になり、改めてコミュニケーションと発信の重要性を感じています。コロナ禍においてCyberZでもリモートワークをする機会が増えており、メンバーからすると業務中の気軽な相談や質問がしにくい環境になっていると思います。他のチームメンバーや私が何をしているのか分からない状況の中で、指示の意図がわからない業務を進めることほどつまらない仕事はないはずです。今まで以上にメンバーに対して組織のビジョンとその中でのチームの役わりを言葉にして伝えることが大切であると感じていますし、かつ今まで以上にタイムリーに情報の共有・発信が必要であるとも感じています。

Q.発信への苦手意識について詳しく教えてください。

今回のテーマである「発信への苦手意識」についてですが、私は学生時代から発信は苦手です。知識や情報を得ること(インプット)に貪欲な一方でアウトプットをおろそかにしてきました。「私の発信する情報に誰が興味を持つのか?」が私の考えのベースとしてあります。社会人になり周囲の人から発信の大切さを教わり、発信を促される機会はありました。しかし、文章を書く事が好きではないので、周囲に言われても本当に自分がその必要性に迫られていない限りやらなかったです。「苦手だ」と言いながら練習をしないから、いつまでも「苦手だ」から抜け出すことができませんでした。

Q.発信への考えが変わってきたきっかけを教えてください。

管理職になったばかりの頃はチームの目指すビジョンをメンバーに共有することも苦手でした。ビジョンを共有していなければメンバーは「何のためにこの仕事をしているのか?」を理解せず実行することになり、チームとしてワークせず壁にぶち当たったこともあります。私とメンバーの目線もずれ弊害が生じてしまいました。そうした経験から発信の必要性に迫られ自分のチームという小さなコミュニティですが、徐々に発信することが重要であることに気が付きました。発信することで自分の考えを表現する方法が身に付くと同時に、チームのメンバーが同じ目標を掲げてついてきてくれるようになりました。また他の人の意見・客観的な意見が集まることが体現出来てきました。発信の仕方はいろいろありますが、周りの人に知ってもらうためには発信していくことが重要だと気づけました。自分と別の人の考えが出会って新しいものが生まれるという可能性も高まりました。以前、チームの定量目標に対して大きな乖離があった時に、メンバーに対し達成するためのアクションプランを共有する時間を設け、プレゼンテーションしたことがあります。目標に対して乖離が大きいほどチームの団結力と1人1人の役わり意識が重要だと思い、チームの全体像を共有してみることにしました。私が言うことに対して「分かりました、やりましょう」という反応が返ってくると想定していたのに対し、メンバーの反応は想定外でした。他の施策案が出てきたり、メンバー個人の役わりをもっと広げてチーム全体でやることを広げていくべきという心強い意見ももらえました。
意見や考えを表現することで人から意見をもらうことができたり、自分の考えを理解、整理することも出来ました。そして発信すれば人が集まり、人が集まれば更に沢山の情報や考えが集まることを実感しました。

Q.今後のビジョンや今後実施していきたことを教えてください。

SNSでの情報発信にまではまだ踏み込めていませんが、上記のように発信することで意見をくれる人、誤りを指摘してくれる人、新しい情報を付加してくれる人がいることに気づきました。さらには、人が集まり情報が1人の時よりより濃い情報になっていくことが体現出来ています。WoWを通してストーリーを組み立てる力、言語化する力、相手に伝える力、世の中の流れを立体的に捉える力を鍛えいてます。スキルアップをはかることで表明することを恐れないようになり、些細なことでもいいから好きなことや興味のあることを表明する機会を増やしていきたいと思っています。小さな発信の積み重ねで、自分のチームというコミュニティーだけでなく他のチーム、部署、会社などコミュニティーを広げて、今よりも沢山の人が集まるリーダーになっていきたいと考えています。

(編集後記)CDO室 稲葉晟菜
私自身新型コロナウイルスが蔓延してからの入社となったため、コミュニケーションや発信の大切さを入社当初から感じてはいたものの発信には苦手意識があり苦戦していました。以前代表の山内よりセルフマネジメントの大切さを聞いたことや今回のインタビューを通して改めて、自分自身のイメージを作るためにも発信などを積極的に行っていきたいと感じました。

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